![]() →著者紹介 |
――はじめに―― 僕は三年生になりました。そして「アスペルガー症候群」と診断がつきました。 僕はその日から『障害者の中田大地』になりました。療育手帳が出ました。 でも、鏡の中の僕は何も変わっていませんでした。 僕は何も変わらなかった。革命は起きなかったはずでした。 でも、僕ではなくて、僕を見る周りの人が変わりました。 僕は「可哀そうね」と言われるようになりました。「頑張れない。無理をしなくてもいいんだよ」 まだ八年しか生きていないのに、「大人になっても社会で孤立する。働けない」と言われました。 僕はまだ何もしていないし、大人になるまでにはまだ半分も来ていません。だから、どんなにすごい予言者なんだ〜と、思いました。 それに、怠けちゃいけない。一生懸命に生きることが大事と教えてもらったはずなのに、頑張れないから…無理できないから…努力しなくてもいいって変な話です。 僕は今までは頑張るところは頑張ってきました。だから、急に頑張れないといわれるのは変な気持ちになりました。 そして、『障害者』って、こんな風に何にもできない人に思われているんだと思いました。 僕は考えました。そして、そういうことを言うのは僕を知らない人たちだってことに気がつきました。 そういうことを言う人たちは、医者でした。それから障害を持った子どもの親でした。そして自閉症とか障害とか何も知らない人たちでした。 僕の周りにいつもいる大人たちは何も変わりませんでした。「無理だよ」と言った人たちの反対に、挑戦することを話し合いました。 「学校は大地の世界」「大地の考え」「大地の想い」…そういうことをたくさん考えるようなミッションがいっぱいの一年でした。 大事なことは、周囲の人がどう思うのではない。周囲の人が、どうするのか決めるのではない。まずは自分自身に聞きなさいってことでした。 僕には障害がありました。それは変わらない現実です。 でも、僕は周りの大事な人たちに「中田大地であることには変わりはない」と教えてもらいました。 だから、僕が僕らしく生きていくためには、僕がどうなりたいのかを一生懸命に考えてみることにしました。 それから、障害があるというのはどういうことなのかを三年生の一年で考えようと思いました。 僕の三年生の記録です。 |
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